■ パリ&ノルマンディ紀行 ■   Tea Salon | 1          Photo Studio |TOP|HOME|

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パリへ
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前日まで…

■ いろいろありました

 2008年の海外旅行はどこに行くか…。いつものごとく友人と前々から打ち合わせをしていた。
 前に行き損ねたロシアも行きたいな〜と言いつつも、前にあったツアーが嘘のようにツアー代が高騰していた。それに追加して、燃油サーチャージもあがっていて、手が出せない。
 じゃあ、憧れのモン・サン・ミッシェルとロワールを巡るフランスツアーに…といっても、こちらも同じような状況。それもなかなか私たちの希望とぴったり合うものはない。
 そこで、私が一番やってみたかった個人ツアーを提案してみた。実際、モン・サン・ミッシェルに行くための手配ができるかどうかを確認(ロワールは交通の便が悪い事がわかっていたので、最初からオプショナルツアーを企画)。何度かテストをして、私でも予約をすることができることを確認した後、友人に提案したのだ。彼女からの回答はOKだった。
 スケジュールをたて、予約を全て終え、あとは行くだけ…という旅行まで1ヶ月を切った日…彼女から連絡が入った。「おめでたのため、旅行は家族に止められた」と。
 誰か行ってくれそうな人を探すか…といっても、1ヶ月を切った今、見つかるわけもなく、一人で行きたい!と言っても、両親からの反対を受け、失意のどん底に…。しかし、希望を捨てなければ、必ず救いがあるわけで…。
 火曜と金曜を仕事に行っている母。この月は金曜が5週あって、1日お休みになるという。その日が…旅行の予定の1週間前。母は行ってあげたいけど、火曜も金曜も休むのは無理だから、諦めて…と言っていた。しかし、そうは言いつつも、同僚に少し話しをしてくれていたのだ。そのおかげで、母が行けることに。
 とはいえ、せっかく前の週は仕事が休みなのだから…とそもそもの日程を変更することにした。
 飛行機も発着便が土日に入らないことで料金のスリム化が可能ということで、あっさりエールフランスをキャンセルして、JALに変更。ホテルも慌ててプラス探すことに。これが大変だった。既に1ヶ月を切った、このいい季節パリ。安くてステキだな…と思うホテルは既にいっぱい。結局、元々予約しているホテルの期間を変更して予約した(おかげで、バスタブじゃない部屋になってしまったよ)。
 こうして、全ての変更が完了した。



■ 最終準備

 いつものようにギリギリまで荷造りをしない私に対して、母は早々と荷造りを進めていた。早いな…。
 出発前の最後の週末、自分の荷造りをしていて、ふと母の荷物が何故にこんなにいっぱいになっているのか、不思議になり、荷物チェックを…。出るわ出るわ、無駄に多いお洋服たち。全て却下して荷物のスリム化をはかる。
 そして、今回の私の荷物を紹介しよう(前段階が長いの、話…)。

◆ 持ち物リスト
<機内持込手荷物>
お財布(ユーロと千円札、カードを2枚以上、JALカード) ・貴重品ケース(お金、飛行機と列車のチケットの予備) ・パスポート ・飛行機と列車のチケット(家でプリントアウト分) ・旅行の予定表 ・ノート(旅行に必要なメモを記述済み) ・眼鏡&コンタクト ・ガイドブック ・携帯 ・カメラ ・カメラの充電器予備 ・ハンドタオル ・本 ・DS Lite ・Pivi ・化粧品 ・洗面用具 ・お茶(空港内で購入) ・お菓子 ・靴下 ・ストール ・折り畳み傘 ・エコバッグ ・マスク ・風邪薬(風邪をひいていたのだ)

<スーツケース>
ペットボトル 4本(お茶と水) ・ジーパン 1本 ・2wayスカート 1本 ・カットソー 4着 ・ロングカーデ 1着 ・ワンピース 1着 ・下着類 適量 ・パジャマ 1セット ・帽子 1つ ・ニット帽 1つ ・手袋 1つ ・ブーツ 1足 ・サンダル 2足(ホテルで使用) ・洗濯バサミ ・携帯とカメラの充電器 ・変圧器(とうとう購入してしまった) ・お風呂セット

 日常的に使うものは最後に入れるとして、荷物を作ってしまえばあとは安心…。もう問題がないかと思ったらそんなことはなかった。
 ちょっと前から鼻の粘膜をやられていた私(ちゃんと病院に通って薬はもらっていた)…前日には喉にきてしまい、仕事を終える頃には声が出なくなっていた…。急いで病院に行くが、いつものところは耳鼻咽喉科で、内科に行けと…。もう診療を終えた内科に行き、先生に懇願して診てもらった。重要なのはお薬をもらうこと…なんだけど、診察が長いのなんのって。どんどん熱が上がっていく感じはするし、早く帰りたい。とにかく、海外旅行に行く事を伝え、1週間分の薬をもらって帰宅。あとは早く休んで、少しでも症状がマシになることを願うだけだ。


1日目:2008年10月9日(木)

■ 出発

 朝、5時に起床。相変わらず、旅行に行くときは朝が早い。夜、出なかった声も少しは出るようになり(ハスキーボイスだけど)なんとか安心。洋服も全て用意してあるので、準備もサクサクとすすめ、基礎化粧品など最後まで使うものをトランクに詰め込み、準備完成。
 5時50分に家を出る。いつもは母に送ってもらうところだが、今回はなにせ母と一緒に行くわけで…父親が駅まで送ってくれた。ありがとう!
 間に合わないかな?と思っていた6時の電車に乗り込んだ。スーツケースを持ち込んでも迷惑にはならない程度の混み具合で安心。ここ最近の海外旅行の際は運良く兄だったり友人だったりに電車で一緒になり、スーツケースの置き場確保を手伝ってもらっていたので、大丈夫か心配していたのだ(スーツケース2つだし)。
 横浜からはリムジンバスに乗って行くことにした。バスはとにかく楽。6時半にも間に合ったけど、余裕を持って40分のバスに。道も混んでなくて8時5分には空港に到着した。今回はJALなので第二ターミナルだ。
 JALに乗るのは久しぶりで、カウンターがどの辺りか心配していたのだけど(JALのサイトには載ってなかった)、行ってみてビックリ。ほぼ半分がJALカウンター。どこを利用してもいいらしい。どのカウンターも混んでいたので適当なところに並ぶ。カウンターに入る前のセキュリティチェックもないし、自動チェックイン機で自分でチェックインしないといけないしで、随分雰囲気は変わっていた。ちなみにwebチェックインをしていても、搭乗券を出さないといけないので、結局、過程は他の人と同じ。微妙だな、webチェックイン。
 搭乗券を受け取り、パスポートをチェックしつつ、スーツケースを預ける。私のスーツケースも母親のスーツケースもどちらも15kg。帰りは何kgになってるかな。
 時間があったので、ちょっと腹ごしらえをすることにした。なにせ、朝が早かったので、お腹は空いている。何を食べようか…と悩んだ結果、うどんに。風邪っぴきにはマックよりうどんのがいいだろう。
 少ない割に高かったけど、まあ、それなりにおいしかったうどんをお腹におさめ、出国ゲートへと向かう。出国審査は相変わらずポンと出国スタンプを押して終わり。出国してしまえば、お買い物をするだけだ。
 とりあえず母のお友達から頼まれていたランコムのマスカラを購入する。なにやら限定の、より漆黒のマスカラがあるというので、それを購入。それに追加して母親が口紅やらチークやらを購入。1万五千円以上でブラシセットがもらえるというので、それ狙いで…(笑)。母親が買い物をしている間、私もふらふらとロクシタンの売り場に。ローズのバスジェルが通常で販売しているより安かったので購入。薔薇のいい香りがするんだ。これをフランスでも使おうと思う。他にもだいぶボロボロになっていたよーじ屋の泡立てネットを2つほど。愛用しているのだけど、とてもきめ細かな泡が出来ていいのだ。



■ 成田発パリ行き

 のんびり買い物をしていたら、あっという間に搭乗時間に。飛行機に持ち込むためのペットボトルやら喉飴(風邪っぴきのくせに喉飴を持ってなかった…)やらをギリギリまで買って、搭乗。
 座席は通路側がやっぱり楽だから…と窓側を希望する母親をなだめすかして、通路側を取っていたのだけど、窓側の席に誰もこなかったので、いそいそと母親は窓際に移動して、真ん中にティッシュペーパーなどを置いてゆったりと座ることができた。鼻もひどいので(だいぶマシになっていたけど)、ティッシュボックスは必需品。離陸時には最後に買ってきたハイチュウを食べながら、うまく気圧の変化に対応。お薬も効いていて、鼻の詰まりがマシになっていたおかげで、さほど苦しむことはなかった。うまく耳抜きができないと本当に辛いから…。
 程なくして、機内食が配られた。今日の機内食は海鮮味付けご飯。混ぜ込みご飯は大好きなので、ペロリと綺麗にいただいた。味付けもよく美味しかったよ。
 落ち着いたら、いつものごとく、映画を楽しむ。JALの機体は好きなタイミングで好きな映画を見ることができて、その上、早送りやら巻き戻しやらもできるのがポイント高い! プログラム一覧を見て、映画を選ぶ。今回見たのは……『かけひきは恋のはじまり』(ジョージ・クルーニーのアメフトの話。先行上映かな?)『ハンコック』(超人で嫌われ者のハンコックがヒーローになる話?)『わんわん物語』(ディズニー映画。可愛かった〜vv)『銀河鉄道999』(映画版。懐かしいね。大好きです)この4本。よく見たね。映画を見ている間にキッシュが配られた。普通、こんな時間に食べ物が配られる事ってない気がするのだけど。最後の機内食はヌードルだった。
 着陸近くなったら、母親と飛行状況を見たりしながら、外を眺めたり、話をしたりして過ごした。もうすぐフランスに到着する。



■ フランスに到着

 ほぼ定刻通りパリ シャルル・ド・ゴール空港に着陸した。母親と一緒にフランスにいるということが不思議で仕方がないが、飛行機を降りて、出口に向かって歩いて行く。往路でシャルル・ド・ゴール空港が最終到着地点であることは初めてだ(いつも乗り継ぎで利用)。solite(出口)という看板を見ながら、人の流れに流されながら進んで行く。入国審査のところはまさしく今、あの飛行機から降りてきたといった雰囲気の日本人だけ。ツアー団体さんは飛行機を降りたところで集合をしていたので、まだいないし、そんなに並ばずに入国審査を終了。母親も何も聞かれる事なく終わったようだ。
 預け荷物のピックアップに行くと、ビックリなことにもうスーツケースが周っていた。私の赤いスーツケースも母親の黄色いスーツケースも発見。ピックアップして、そのまま出口に。って、もう、本当に出ちゃったよ。あっさりしてるな。
 空港からホテルまではスーツケースもあるので、タクシーを利用することにしていたので、タクシー乗り場に進む。順番に並んでタクシーを待つ。私たちの前の人たちがすっごい荷物で、ちょうどきたタクシーには荷物が入らないからと先を譲ってもらったのだけど、これが最悪だった…。



■ タクシーに乗って

 タクシーの運転手さんにホテルの名前を言って、地図を渡す。ホテルの名前が道の名前そのままだし、特に問題なくおじさんは頷いて、車を進めた。
 道は混む事なく、タクシーもスムーズに走っていたのだけど、パリ市内に近づいてくると、突然、渋滞。動いたかと思うと停まり、がくんがくんと動く。最初はまだよかったのだけど、だんだん気持ち悪くなってくる。とりあえず、飴をなめて、飲み物を飲んでごまかしてみるが、少しは効果あっても、大して気持ち悪さは改善されない。タクシーはまだ高速を走っているし、あとどれくらいかかるかわからないので、母親にちょっとことわって、うつぶせるようにして休憩。気持ちが悪い時はうつぶせた態勢が私にとってはとにかく楽。しばらくゆっくりしていたら、気持ち悪さも落ち着いてきたので、起き上がると、高速を降りる辺りだったようだ。
 パリ市内に入っても、微妙に道は混んでいて、相変わらず気持ちのいい運転ではなかったけど、問題なくホテルに到着。タクシーの運転手さんが「この辺だと思うんだけど」というので、一緒に窓から探したら、すぐ見つかった。小さな入口だけど、写真にあった通り。
 空港からホテルまで約1時間でタクシー代は47.2Euro+バッグ代として2Euroを請求された。おおよそ50Euroくらいだと聞いていたので、予定通り。ジャスト支払って、タクシーを降りた。



■ Hotel du Quai Voltaire

 今日泊まるホテルはセーヌ川沿いにあるケ・ヴォルテールというホテル。セーヌ川沿いのホテルなんて素敵・・・と見つけた瞬間、絶対宿泊すると決めていたホテルだ(それも、わりとお手ごろ価格)。
 スーツケースを持って、「ボンジュール!」と言いながらホテルに入ると人のよさそうなおじさんがフロントデスクの奥から「ボンジュール!」と返してくれた。チェックインをお願いして、名前を名乗ると、「ツインで予約をもらってたけど、トリプルの部屋にしといたからね」と笑顔で鍵をくれた。ラッキー♪
 スーツケースを持って、エレベーターの前に移動すると、ちょうど人が降りてきて、扉を開けて待ってくれた。ありがたい!が、その人が降りないとスーツケース2つと人間2人乗れないので(むしろ、乗ったら奥に押し込んじゃう)、スーツケースだけ先にいれさせてもらって、扉を抑えて降りてもらった。扉は二重になっていて、通路側に手動の引く扉。中に自動で開け閉めされる扉がある形になっている。24番のお部屋だったので2階を押すと扉が閉まり、ガタガタとゆっくり動きだした。なかなか不安のあるエレベーターだ。
 部屋はエレベーターを降りて目の前だったのだけど、降りてビックリ。まるで工事中のような様相。扉はペンキがはがされ、鉛筆の手書きで24と書かれていた。充満するペンキの匂い。そういえば、『予約した時に改装工事をしているから、昼間は音がうるさいと思うから気をつけてね』って、メールに書いてあったような気がする。これか…。
 ドキドキしながら扉を開けると、部屋の中はとても綺麗&広い!! ブルーを基調としたお部屋にシンプルなシャンデリア、アンティークな家具。そして、窓から見えるのは!! セーヌ川にルーブル美術館。とてもステキ!! ステキだけど、なんか、気持ち悪い…。
 どうやら、古い建物のため、床がうねってしまっているらしく、平衡感覚がおかしくなるようだ。その上、タクシーの運転でも酔っていた私にはダブルパンチ。予定より早く着いていたので、ベッドに転がってちょっと休憩。20分くらいゆっくりして、手荷物を街歩き仕様に入れなおし(機内で使用した不必要品を出したり)、ホテルを出発。



■ 早速パリ歩き

 ホテルを出たらもうパリの真ん中。道を渡って、セーヌ川にくれば、ノートルダム寺院があるシテ島が見える。そして、そのまま、セーヌ川を渡れば、ルーブル美術館。なんだか、とってもリッチな気分。
 とりあえず、ルーブル美術館のピラミッドから下に降りて、ショッピング街ルーブル・デュ・カルーゼルに行く。目的は2つ。郵便局と明日出かける時に使用する電車のチケットを購入するため!
 すぐに観光案内所が見つかったので、そこで列車のチケットが購入できるか確認してみると(できると聞いたことがあったので)、駅で購入するように言われてしまったので、とりあえずあちこちの美術館で使えるパリ・ミュージアム・パス(旧カルト・ミュゼ)の2日券を購入して出た。
 もう一つの目的は郵便局で切手を購入すること。この後行くエッフェル塔でハガキを出すんだ♪と郵便局を探すが見つからない。あっちへふらふら、こっちへふらふら。同じところを何度も見て周っても見つかるわけもなく、諦めて、先に進むことに。あとでこの事を深く後悔することになる…。
 メトロの乗り口に向かい、切符を買おうとするが、コインが足りない。パリの自動販売機はコインしか受け付けてくれない(ひどい)。カルネ(10回券)を購入したいが、そもそも1回券でさえも二人分買うためのコインもないんだから、仕方がない。近くに売店があったので、カルネを取り扱ってるか聞いてみるが、もちろん「NO」だったので、ちょうど売っていたメントスを購入してコインでおつりをもらい、切符を購入した。券売機、触ってみると面白いのだけど、操作は下にあるローラーみたいなグルグル回るところを回して、購入したいチケットを選ぶ形式。最初わからなくて、ちょうどきたお姉さんが購入しているのを見て、操作を覚えた。
 メトロ1号線に乗って、凱旋門まで。ここで6号線に乗り換えて……乗り換えて? 乗り換えるホームへの通路が見つからない。路線図を見ると繋がっているのに、なんで? 仕方がないので一度出口を出てしまう…と、違う改札を発見。こちらの入口にはやはり1号線と6号線の文字が…。乗換えできたんじゃん。とりあえず、人がいるチケット売り場があったので、カルネを購入して、せっかく降りたのだからと地上にあがり、凱旋門を見学。またメトロに乗るのも面倒なので、ここから歩いてエッフェル塔に向かう。そうしたら、後で母親から「メトロで行くって言ったのに、歩かされた」と文句が。臨機応変でしょ。既にここでイラッとする(前途多難)。



■ エッフェル塔

 凱旋門からエッフェル塔まで、近いようで遠くて、遠いようで近い。それでも20分ほど歩いて、エッフェル塔を見るために作られたというシャイヨー宮に到着。この前で写真撮影。最初、それぞれで撮影していたのだけど、せっかくだから…とミニ三脚を使って、ツーショットの撮影をしようと準備をして、撮影。近くに若い女の子二人がいて、私の行動を見てクスクスと笑っていた。いや、面白いのはわかるけど、感じの悪い笑い方で微妙〜。雰囲気のいい子だったら写真頼んだんだけど。
 前回、フランスにきたときはエッフェル塔をまともに見たのは凱旋門の上にあがった時くらいだったので、正面から見て感動。パリといえば、エッフェル塔…というだけあって、やっぱりかっこいい。エッフェル塔全体を見たら、真下へ。エッフェル塔にのぼるぞ!
 エッフェル塔への昇り口は二箇所でどちらも結構並んでいる。とりあえず、片方に並んで待つことに。待つ間に母親とどこまであがるか協議した。第二展望台か第三展望台か…。私は第三展望台まであがるつもりだったのだけど(せっかくだし)、時間も遅いし、疲れたというので、第二展望台までということに。待つこと30分くらいかな。何か食べものを買って並べばよかった…と思うほどお腹が空き始める。確かにこれは第二展望台まででいいかも…。
 30分ほど待っていると、ようやくチケット売り場にたどりついた。第二展望台まで2人分のチケットを購入してエレベーターの待合室へ入る。エレベーターは斜めの二階建てになっているようで、私たちは下のフロアーで待つことに。ちょうど下のフロアーになる一番になってしまって、何か説明をされながら、乗り口を指差されたのでなんだ?と思ったら、ただ、そこで待てと言われたらしい。何かボタンを押さなきゃいけないのかとおろおろしてしまった。しばらく待つとエレベーターが下りてきた。せっかく一番乗りで乗れるのだから…と窓際の一番端っこをキープ。ガタンと揺れて動き出すと、窓からパリの景色を見る事ができる。列に並んだ頃はまだ夕方だったけど、もう夜だ…。
 リフトはまず第一展望台でとまったけど、誰も降りず、続いて第二展望台へ。第三展望台へ上がる人もここで降りて乗り換えなくてはいけないので、全員、降りた。既に凱旋門よりもノートルダム大聖堂よりも高い位置。パリが一望できる。だんだん日が暮れていって、キラキラと光るパリの街。とても綺麗だ。
 一周二周と同じところをグルグル回りながら撮影していると、日本人ではないアジア系の女性から声をかけられて、写真を撮ってあげることに。カメラを構えた瞬間、ライトアップしていたエッフェル塔の光が消えた。なんだ!?と思ったら、キラキラと輝き始めた!! すごい!! と、慌ててシャッターを押してあげて自分の撮影に…と思ったら、お姉さんに「先にそっちを撮っていいわよ」って。落ち着かず撮影されるとちゃんと撮れないもんね…。パッと一枚撮影したあと、お姉さんと夜景の写真をゆっくり二枚撮ってあげた。
 キラキラと光っているエッフェル塔を横目に第一展望台へ階段で降りることにした。エレベーターを待つよりその方が早いと思って。実際、キラキラと輝いている間に第一展望台へたどり着いた。
 第一展望台の目的は郵便局!! エッフェル塔の第一展望台にある郵便局から手紙を出すとエッフェル塔のスタンプを押してもらえるというので楽しみにしていたのだ。それなのに…それなのに……見つけた郵便局は閉まっていたのだ! 悲しい。ショックだ。これを楽しみにパリにきたようなもんなのに…。openの時間を確認すると19時までだったことが判明。もし切手を持っていたら、投函することも可能だったのにそれさえもない…。近くの売店にダメもとで聞いてみたがやはり置いていなくて、今回のパリでの目的の一つが果たされなかった。最初から躓いているこの旅行…大丈夫なのだろうか。
 第一展望台からはエレベーターを待って下へ。第二展望台から既に人が乗ってきてるからかなり混んでいたのだけど、無理やり乗り込んで問題なし。定員オーバーとか大丈夫なのだろうか…。



■ ホテルに向かう道…

 エッフェル塔をおりたら、そのまま公園に向かい、ライトアップされたエッフェル塔を眺めながら帰る。
 お腹も空いてきたので、途中から明るい道へと入ったものの、お店が決まらない。なんとなく入りづらいお店が並んでいるのだ。カジュアルなレストラン、カフェとかないのかな…。
 しばらく歩いているとお惣菜屋さんを発見。ここでいいんじゃない…とお惣菜を購入。マッシュルームのラザニアやミートボールとかを購入したのだけど、冷たい。既にエッフェル塔にあがって冷え切った体にはきついかもしれない。そう言いつつもホテルに向かう。
 アンヴァリッドに到着する頃には母親がタクシーに乗りたいと言いはじめた。これまた、タクシーの捕まらそうなところで突然言ったもんだ…。ぼ〜っと立ってても見つかりはしないので、ホテルに向かいつつタクシーを探す。見つけたと思っても、既に乗客がいたり、なかなか厳しい。タクシー乗り場はあるけれど、タクシーはいない。無理かな〜と言いながら歩いていたら、空車っぽいタクシーが! いけるか!?と手を軽く振ってみたら、運転手さんが頷いて止まってくれた!! よかった。
 タクシーの運転手さんにケ・ヴォルテールのホテルに行きたいと伝えたら、「いいよ」と答えてくれたので、タクシーに乗り込む。ホテルの前の道は一方通行のため、結局ぐる〜〜っと周ってホテルに行く事に。途中、ラデュレのお店を発見。可愛いお店だな。
 運転も丁寧で、とてもいい感じのドライバーさんだったので、パリのタクシー=最悪というイメージからは解放された。やっぱり、いろいろだよね。
 ホテルに到着すると、鍵をもらって、部屋に。
 ご飯を用意しながら、ラフな格好に着替えようとトランクを開けようとしたら、横に倒すときに鍵がどこかにぶつかってしまったみたいで、開かなくなってしまった! 番号をあわせて開けるタイプなんだけど、番号をあわせても開かない。なんで……。
 とにかく、ご飯を食べて落ち着いて考えようと食べ始めるが、トランクが気になって、落ち着かない。その上、このご飯が冷たくって本当にいまいち。ラザニアはまだしもミートボールは気持ちが悪くなる。唯一おいしくいただけたのはサラダのブロッコリーだけ。
 それでも、ご飯を食べたら少し落ち着いたのか、番号を順番にあわせていってみることに。そうしたら、一つずらしたら、開いたよ…。どうもぶつかったときにずれて登録されてしまったらしい。このトランク、なかなか危険だな(ロックがかかっている時はもちろん番号の変更ができないのだけど、解除しているときはぶつかったりしただけでも変更されちゃったりするのだ。危険すぎる)。それにしても、本当、開かないかとドキドキしたよ。まだ旅行始まったばかりなのに…。
 22時頃には母親に先にお風呂に入ってもらい、順番に。あ〜、今日も一日お疲れ様でした。




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