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パリ
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3日目:2008年10月11日(土)

■ ホテルを移動

 7時過ぎ起床。今日もいいお天気だ。
 今日は朝ご飯をホテルで食べることにしていたので、着替えて、準備をしたら、ダイニングに。といっても、小さなカフェみたいなところ。
 朝ご飯といっても、ホカホカの美味しいクロワッサンと飲み物だけの超シンプル。それでもオレンジジュースは絞りたてだったし、コーヒーも美味しかった。朝は温かい飲み物が飲みたいという母は満足したみたい。
 部屋に戻ったら、荷物をまとめる。とてもいいホテルで、母は喜んでいたけど、懐事情により、ホテルを移動するのだ。室内で使おうと思って持ってきていた螺鈿っぽい綺麗なサンダルはお土産に部屋に置いていくことにした。そうしたら……
 荷物を持って降りて、フロントでチェックアウトとあとタクシーをお願いする。支払いを済ませ、タクシーがくるのを待っていたら、階段でスタッフの男性が慌てて降りてきた。なんだろう?と思ったら、あの螺鈿のサンダルを持っているじゃないか…。「忘れ物ですよ!」って。なんて親切な…。「いらないものなので、もしよかったら使ってください」と答えると、肩をすくめて、裏へ持っていった。しばらくするとその奥から、女性陣のキャーって声が。喜んでもらえたのかな〜…???
 やってきたタクシーはカーナビ付の綺麗な車で、次のホテルの住所を伝えると、ささっとカーナビを操作して、連れて行ってくれた。9.5ユーロ+1ユーロ。
 新しいホテルは5区にあるリーズナブルなホテル『Hotel de Bresil』。ちょっと狭い間口で、ロビーも狭い。フロントには若いお兄ちゃんがいて、大きなディスプレイのついたパソコン。これで予約管理をしているらしい。今日から宿泊の予約をしていることを伝え、荷物を預かって欲しいというと、名前をチェックして、「じゃあ、ここにいれておいて」と狭そうなフロントの中に運び入れてくれた。



■ パリ観光

 荷物がなくなって、身軽になったら、坂道をどんどん降りていって、セーヌ川へ。セーヌ川を渡ってシテ島内に入り、ノートルダム大聖堂を横目に通りすぎ、サント・シャペルに到着!
 9時25分に到着して、待っていると入場が開始。並んでいる人もいたけど、みんな、チケット売り場に流れていき、パリミュージアムパスで入れる私たちはほとんど並ばずに入ることができた。1階は従者たちのための場所、そして、2階が主人たちの場所。2階はやっぱりステンドグラスが綺麗で、すごすぎて圧倒される。でも…あれ??? 前は置いてあった聖遺物がない…。イエス・キリストに被せられた茨の冠の棘が祭壇の真ん中にあったはずなのに…そもそも祭壇じゃなくて、ただの舞台になってるんだけど。どこに行ったの!?
 聖遺物の謎はわからないまま、サント・シャペルを後にした。
 サント・シャペルからノートルダム大聖堂はとても近い。途中、メトロのシテ駅を通過。シテ駅も含めて、パリのメトロの駅の入口はアールヌーボーのステキなデザインなものが多い。
 ノートルダム大聖堂に入る前に前の広場にある「ゼロ地点」をチェック。ゼロ地点の説明を母にしながら向かうと、そこには日本人のおばちゃんたちの群れ。どうやらツアーできている団体さんらしい。彼女たちが説明を聞いて、いなくなったあと、落ち着いてゼロ地点を踏んでる写真など撮ってみた。ここがパリの始点だ!!(と言われてる)
 ノートルダム大聖堂の中は前回も入っているはずだけど、ほとんど記憶がなかった。とても広い聖堂である。ゆっくり見学をしながら、宝物館の入口に。パリミュージアムパスが使えるはずだから、見学しようと行ったのだけど、入口にパリミュージアムパスの写真に赤いラインが入っている案内が! 使えなくなったらしい…。ショックだ! 一応、スタッフの人に聞いてみたけど、やっぱりダメだった。
 仕方がないので、奥へと進む。ノートルダム大聖堂の模型があったり、そして、大きなブルーの薔薇窓があったり…やっぱり大きい。
 ゆっくりと見学をしたら、外に出て、裏へ。こっち側のがやっぱり見た目はかっこいい! 公園みたいなところで撮影した後、一つ先の橋からも見学。ちょっともやが出てきて、ぼけるのが残念だ。夜明けも遅いし、朝晩は本当に冷えるパリ。少しずつ気温が上がってくると、こうしてもや(霧?)が出てしまう。その内スッキリする事を願おう。
 ノートルダム大聖堂の前にまた戻り、通過。次の目的地に向かう途中、シテ駅の側にあったバザーみたいなお店を覗く。可愛い雑貨がいっぱい売っている。クリスマスグッズなんかもあったりして楽しい。お土産にちょうどよさそう…と軽い雑貨を購入。こういうお買い物って本当楽しい。
 お土産を購入してスッキリしたところで向かったのは屋根付商店街というパサージュ。一番シテ島から近いということで、1822年にできたというギャルリー・ヴェロドダに。入口になにやら大きなカメラを持った人たちが集まっている。なんかの撮影? 覗いてみるが、特にモデルさんがいるとかそういうことはなさそう。このパサージュの撮影をしているようだが、普通に人も行き交ってるので(といっても、一人二人だけど…)別に通ってもよさそう。古い商店街ということだけど、ほとんどのお店が入っておらず、暗い雰囲気。白黒の市松模様の床など雰囲気はあるけど…。栄えていた頃はキラキラとステキな感じだったんだろうな〜というのはわかる。パサージュへの入口は本当にステキだ。
 ヴェロドダを通り抜けて、ルーブル美術館へ再度向かう。昨夜も行ったけど、疲れきっていた母はあまり覚えてなさそうだったから。
 混むというピラミッドの入口から入ったが、少しセキュリティチェックで待ったけど、ほとんど並ぶことなく入ることができた。もう一度、ミロのヴィーナスやモナリザを見学。昨日は有名どこだけだったけど、今日はちょっとゆっくり見学をする。調度品などの展示も多く、母も喜んで見ていた。夜は空いていていいけど、昼間のがやっぱり元気だから見ていて楽しいようだ。最後にハムラビ法典も。前回、さ迷い探しただけあって、今回は割とスムーズにハムラビ法典の場所にたどり着く事ができた。母はミロのヴィーナスやモナリザも、そして、ハムラビ法典も日本にきた時に見に行ったそうだが、こんなに近くで見れなかった! と喜んでいた。確かにモナリザはちょっと厳重で離れて見るしかないけれど、美術の教科書、歴史の教科書などに出てくる有名な絵や彫刻が本当に近くで見ることができるって本当素晴らしいことだ。
 昨日も見学したということで、ルーブル美術館の見学は今日は1時間くらいで終了。そのままカルーゼル内の郵便局に再度向かう。実は昨日たくさん購入した切手。母にも少し譲ったら、数が足りなくなりそうだったのだ。今日はお姉さんが座っている。昨日も購入した切手と共に目に付いたとてもステキなデザインの切手も購入した。「コレはフランス内でのみ使用できるのだから。海外発送はできないですよ。記念品、お土産にしてね」と丁寧に説明をしてくれる。やっぱりここのスタッフは親切だ!!



■ ランチとオルセー美術館

 時間も12時半を過ぎ、お腹も空いてきた頃…。この日のお昼ご飯はオルセー美術館のレストランで! と決めていたので、そのままオルセー美術館に向かう。入口にはすごい列ができていて、30分くらいはかかりそうだ。とりあえず最後尾に並んだ。しばらくおとなしく並んでいたのだけど、ふと見ると奥の方で出入りしている人が時々いる。なんか特別な人用なのかな? と思いつつも気になったので、列に母を残し、そちらの入口に。そこでもセキュリティチェックをするためにスタッフの人が立っていたので、「ここから入場することが可能か?」と聞くと「チケットは持ってるか?」と聞かれたので、パリミュージアムパスを見せたら、「いいよ」とスタッフのお兄さん。急いで母を呼びに行って、並ばずに入ることができた。どうやら向こうはチケットも購入する人の列だったらしい。特にそういう説明とか書いてなかったんだけど。でも、気付いて本当によかった。自分、グッジョブ!
 中に入ったら、お腹も空いている事だし…と真っ直ぐレストランに。上のフロアーの端にあるとても装飾がステキなレストラン。入口に今日のランチが展示されている。白身魚…だよね…。それいいよね…と中に入って、席を案内してもらう。最初、注文を取りにきてくれたお姉さんは英語があんまり通じず、途方にくれていると、お姉さん「ちょっと待って!」とジェスチャーをして、イケメンスタッフを連れてきてくれた。すみません…。イケメンスタッフさんは英語も通じるようで、ムニュが入口に出てた白身魚であることを確認し、それを頼む事ができた。その後もなにかと確認しにきてくれたり、助かる〜!! やっぱりいい人がいっぱいだよ。ムニュは白身魚とお野菜にデザートとして、アイスとチーズケーキが選べたので、アイスをお願いした。美味しいし、レストランの雰囲気はステキだし、とてもよかった〜。
 たっぷりと食事をして、お腹もいっぱい。落ち着いたところで、見学に。
 一番上のフロアーから順番に見ることにする。モネの絵など印象派の絵が多く、母も喜んで見ていたのだけど…ルーブルから続いて、美術鑑賞が続いたせいか、わりとあっさり「疲れた」と。早くない? ご飯食べて、一度クリアーになったと思ったのに…。別にいいけど。モネの絵は前日見てきたような場所が多く(家だったり、ルーアンの大聖堂だったり…)ここ行ったね!って楽しむ事ができた。
 オルセーを後にし、セーヌ河を渡ろうと橋へ向かうと、そこで絵描きさんに出会った。この辺りにもよく風景画を描いている人は多いけど…。ステキな油絵を描く人で、母がとても気に入ったらしく、アレコレ見せてもらい、一枚を購入した。こういう買い物も楽しいね。



■ モンマルトルとぶどう収穫祭

 セーヌ河を渡り、コンコルド広場からMetro12番線でアベス駅へ。モンマルトルの辺りには布屋さんがいっぱいあるというので、いくつか見学をしてみる…が、レジには長蛇の列ができているし、それに並んでまで買うほど(&持って帰る労力を使ってまで)欲しい布や手芸アイテムに出会えなかったので、購入を挫折。サクレ・クール寺院に向かう。
 サクレ・クール寺院へ登る階段、前回はミサンガを売ろうとする黒人さんがたくさんいて、大変だったけど、今回はそういう人もいなくて、いるといったら、あちこちでも見かけたエッフェル塔とかのキーホルダーなどを売っている人たち。ま、同じような系統なんだろうけど…小さなエッフェル塔のキーホルダーならお土産にもいいから…と購入してみた。もっと買えばよかったかも〜。安かったし。
 サクレ・クール寺院は中に入ると、静寂を保たないといけないし、写真撮影ももちろん、ダメ。記憶に残さないといけない。正面にはキリスト様の大きな絵が印象的。ぐる〜っとまわっていくと、出口側に売店がある。前回もここで十字架のネックレスを購入したが、今回はハトのペンダントトップを購入した(…と日記には書いてあるのだが、ハトのペンダントトップ??? 記憶にない。どこにしまったんだ!?)。母はここで見つけた瓢箪?の中にキリスト様誕生のシーンを再現しているステキなオーナメントを購入。これはあんまり見かけたことがないアイテムなので、良かったと思う。
 さて、今回、日程が変更になって、前倒しになったため、本当は諦めていたモンマルトルの丘で行われているぶどう収穫祭を見学することができた。すっごい人ごみ。母は白ワインを購入。私も生がきをゲットして食べた。危ないかな…って思ったんだけど、新鮮そうだったし…。小粒のカキだったけど、美味しかった〜。フランスの人はみんな「フランスのカキが一番最高!」って言うんだよね。
 モンマルトルといえば、テルトル広場なので、そっちに向かおうとしたら、満員電車も顔負け…といったような通路に入ってしまった。全然進まないし、身動き取れない。こういうときはスリとか危険なので、鞄もしっかりホールドして…。かなり時間がかかったけど、なんとか混んでいる道を通り抜けて、テルトル広場に。こちらはわりとのどかな感じ。前回同様、似顔絵を描いてる人たちもいれば、風景画を描いて売ってる人もいる。パッと見て気に入った風景画があったので、購入しちゃったよ〜。
 18時も過ぎたので、そろそろ晩ご飯。前回もやっぱり食べたモンマルトルにあるカフェで食べることにした。ボリュームたっぷりだったけど、おいしかったような気がして。ついでに、あの時は超イケメンがいたんだよね…(笑)。
 今回はいなかったけど、お料理は美味しかった〜。デザートはいくつかからか選べて、私は迷わずクレーム・ブリュレを。母はアイスを頼んだのだけど、クレーム・ブリュレがプリンみたいなものだと知って、「そっちにすればよかった」と言ってた。
 モンマルトルの丘からの夕焼けや夜景は美しいと有名で、たくさんの人が階段などに座ってその時間を待つ。私たちもぼんやりと話ながら待っていた。20時のエッフェル塔がキラキラと輝くイルミネーションを見てから降りることに。エッフェル塔が見える辺りは人だかりができていた。早めに場所をキープしていたので、よかったのだけど…目で見る分には綺麗でも、写真に撮るとかなりいまいちだった(笑)。
 サクレ・クール寺院の正面をずんずん降りていくと、先にAnvers駅がある。そこからメトロに乗って、一度乗り継いで4番線のSt-Michel駅に。ここが今日泊まるホテルのメトロの最寄駅。途中あったモノプリでお土産のお菓子を購入。ruのサブレも売っていたので、これもまとめ買い。おいしいって聞いたのだ(実際、すっごい美味しかったので、オススメ!!)。



■ Hotel du Bresil

 今日のホテルはブレジル。レセプションには軽いノリのお兄ちゃんで、チェックインもあっさり。パソコンで完全に管理されているらしい。
 部屋は601号室。一番最上階のちょっと広いお部屋をお願いした。
 レセプションから2,3段の階段を上がり、エレベーターを呼ぶと、やってきたのは…薄っぺらい……人が一人とスーツケースでギリギリといった感じ。とりあえず、先にあがるね…と鍵を持った私はエレベーターに乗り込み、ボタンを押そうとしたら、5階までしかない…。う〜〜ん。とりあえず、一番最上階っぽい「5」を押す。ぐ〜〜んっと上がっていくエレベーター。なんか怖いよ、これ…。ガクンと停まり、降りると、真っ暗!! え〜〜〜!!? エレベーターからの光をたよりに見る感じだと、階段? ずるずるとスーツケースを引っ張り出し、出るとすぐにエレベーターがしまり、降りていく。母が呼んだんだな…。エレベーターからの光もないと、ほとんど見えない。とりあえず、5階の部屋があると思われる廊下に足を進めると、廊下から階段に入るところにセンサーがあるらしく、階段と廊下の電気がついた。ええと…そのフロアーには601はなし…と。とりあえずエレベーターの前にスーツケースを置いて、階段を上がっていくと、上のフロアーに601のお部屋が…。1フロアー分は階段でスーツケースを持って上がらないといけないらしい…。きつい!
 鍵を開けて、スーツケースをガタガタ持って上がり、部屋に入る頃、母がエレベーターであがってきた。スーツケースを手伝うために扉は自分のスーツケースで抑えて、お迎えに。なかなかハードなホテルだ。
 部屋は屋根裏部屋…といった斜めの屋根で、お洒落〜。窓も天窓?風。赤を基調としたお部屋で可愛らしい。全体的に家具は古いけど、洗面所はリニューアルしたばかりなので、とても綺麗だし、悪くない。母は前日まで泊まっていたホテルのが…と言っていたけど、宿泊費は3分の2だからね! 本当はいいホテルを後に泊まるほうがいいんだよね。今回は急遽変更があったために、こうなっちゃったけど。でも、フランスに着て、最初のホテルがここだときつかった…かも?
 ずっと動き通しなので、今日はゆっくり休もう…明日も朝早いよ…。




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