■ パリ&ノルマンディ紀行 ■   Tea Salon          6 | Photo Studio |TOP|HOME|

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帰国
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7日目:2008年10月15日(月)

■ のんびりパリ散策

 フランス最終日。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもの。
 毎日、朝が早かったので、今日はちょっとゆっくり目に起きて準備を始めた。朝ご飯は昨夜買ってきていたパンと母は私が残して持って帰ってきていたミルフィーユを食べた。ミルフィーユはとても美味しかったけど…これを後で後悔することとなる。
 9時には荷造りを終えて、部屋を出ることに。母娘して朝は元気だ。
 何度も運んだ階段&エレベーターを使って私が先にフロントに降りてチェックアウトを済ませ、後から降りてきた母の荷物も合わせて、フロントに預かってもらった。
 リュクサンブール公園の横を抜け、サンジェルマン地区に。サン・シュルピス教会という教会の近くにはミニチュア人形(聖人とかそういう系?)のお店が並んでて、外から見るだけでも楽しい。今日の目的はお土産用マカロンを買って帰ることなので、まずはピエール・エルメをチェック!! もちろんまだ開いてない。オープンは10時からとの表記があった。帰りに買って帰ろう。
 ピエール・エルメから真っ直ぐセーヌ川に向かうと右手にラデュレのお店がある。ここのお店、初日にタクシーで通過するときに見かけて、ビックリした。とてもオシャレで可愛いお店。もちろんまだあいていないので、ここも通過。
 何度も渡った橋を渡って、ルーブル美術館の前も通過し、パサージュと呼ばれる屋根付商店街に向かった。ルーブル近くにGalerie Colbert(ギャルリー・コルベート)とGalerie Vivienne(ギャルリー・ヴィヴィエンヌ)というパサージュがある。
 コルベートは入口に警備の人が立ってて、大丈夫かな?と思ったけど、荷物を軽くチェックされただけで入る事ができた。パサージュって商店街と聞いていたけど、ここはどうもなんかの教室みたいになっているみたい。それぞれの教室で先生みたいな人が大勢の人に何かを教えているみたいだ。
 コルベートを出て、少し先に進むとヴィヴィエンヌの入口がある。こちらは1825〜6年頃に出来たパサージュで床のモザイクがとても綺麗だ。保存状態もとても良い。サロン・ド・テなどもあるし、高級品と思われるもののお店なんかも並んでいる。まだ早すぎて、全然開いてないけど、見ているだけでも楽しい。  ギャルリー・ヴィヴィエンヌから出たら、そのまま東北へと向かっていく。目的地はオペラ座!!
 途中、疲れたから、お茶しようか…と言いつつも、結局、お店に入らずに、気が着いたらオペラ座に。ここにくると人通りがすごい。あとでかなり後悔したのだけど、なぜかオペラ座は中に入らずに外からだけ。時間の関係だったんだけど、今から思えば、少し無理してでも中に見学に入っておけばよかった。お母さん、ごめん…。
 オペラ座からメトロに乗って移動しようかと思ったけど、残りのメトロのチケットのこととかいろいろ思うことあって、結局歩いてコンコルド広場に。途中、ヴァンドーム広場(かな?)でちょっと一息ついて、やっぱり歩く。リボリ通りに出ると可愛いお店がいっぱいで、ウィンドウショッピングも楽しい。が、コンコルド広場からシャンゼリゼ通りに入ると…しばらく、何もない公園状態のところを歩く事になるので、母も疲れたと…。結局、お茶もしてないし…。だからといって、この辺にはなにもないし…我慢してもらう。
 シャンゼリゼ大通りを歩くと、なんだか気持ちがウキウキしてくる。正面には凱旋門。両脇にはステキなブティックがいっぱい建ち並んでいる。目的地のラデュレもそんなシャンゼリゼ通り沿いにある。こちらも可愛らしい、でも伝統のある建物。中に入ると高級感のある落ちついた雰囲気だった。早速、マカロンを購入する。どれにしようかたくさん並ぶマカロンを見ていると、日本人のスタッフさんがきてくれて「どれにしますか?」って。よくわからないので、オススメを聞いて、相談をしつつ、マカロンを購入。しっかりした箱は有料とのことだけど、無料でも可愛い箱にいれてくれるので、そのままの箱に入れてもらう事に。念願のラデュレのマカロン。嬉しい。箱とは別にすぐに食べれるように4つほど別購入。あとで食べよう。マカロンを買ったら、喫茶のところで、ご飯を食べたいことを伝えてみた。が、今は食べ物はないので、12時以降にくるように指示を受けた。仕方がないので、先に凱旋門の見学に行く。一度、凱旋門の前は通過しているけど、正面からは見ていなかったから。凱旋門に向かって歩いていく途中、横断歩道を渡りつつ、真正面から凱旋門の写真を撮ってみたり…。ブランド品のお店を覗いてみたり。シャンゼリゼ通りは本当に楽しい。そして、日本人がいっぱいいる…。今まであんまり見なかった日本人たちがここに凝縮。オシャレな格好の若いお嬢さんも多い。パリだもんね!


■ 豪華ランチ

 あれこれ見て戻ると、ほどよく12時になったので、ラデュレに入ってランチを。セットで頼んで、メニューの中から前菜とメインを頼んだ。デザートもついていると思ったら、セットは前菜とメインか、メインとデザートのセットだったらしい…。デザートは別料金になってしまった。
 それでも、とってもおいしくて、満足。私は前菜にトマトとクリーム、メインはサーモン、そしてデザートはマカロンにしてみた。で、問題の母。母も前菜とメインを頼んだのだけど、途中で気分が悪そう。どうしたのか…と思ったら、朝食べたミルフィーユがまだお腹に残っていて、気分が悪くなるくらいお腹いっぱいなんだとか。別料金とわかった時点で、安心してデザートは頼まなかった。もっと調子の良いときに食べにくればよかった。お店の雰囲気もよく、ご飯もおいしかったのに。ラデュレでお手洗いにも行ったのだけど、トイレもとっても優雅だった。女の子にはたまらない空間。
 帰りはもちろんメトロに乗る。最後のチケット。メトロの入口がわからなくて、あちこち走り回っていたら、母親が近くにいたおばさんに聞いてくれて、場所がわかった。母親も着々とたくましくなってる。
 メトロ1番線は混み合うし、私の中では危険な路線として認識。鞄はしっかり前に持って、警戒しつつ、ルーブルまで。ここで降りて、お気に入りのルーブルの郵便局で切手が足りず出せなかった手紙を出す。
 ルーブルを出て、橋を渡ると、そこにまたまた絵描きさんが。この絵描きさんの絵!! 今まで見た中で一番好きかも!! どれもステキ。まだお金も残っているし、買っちゃおうかな〜。あれこれ見せてもらって、悩んでいたら、2枚でいくら…と勝手にディスカウントしてくれる。いい人すぎる。あとでもっと買ってくればよかった〜って思ったくらいに良い絵だった。
 絵描きさんと別れて朝きた道を戻っていく。朝はオープンしていなかったお店もオープンしてて、ウィンドウショッピングも一段と楽しい。ピエール・エルメはさほど混んでなくて、すぐに購入できた。対応してくれたお兄さん、とても親切にゆっくりな英語で箱の説明をしてくれたり、味の説明をしてくれたり…。7個入りの箱を購入。味はまたもオススメをいれてもらう。これで、購入予定のマカロンは全部買えた〜♪
 ピエール・エルメを出たら、カイザーというパン屋さんに。美味しいって聞いていたので、ここで父親へのお土産のフランスパンを購入する。気に入ってくれるかな。
 ここまで帰ってきたら、ホテルまでもう目の前。ホテルで、預けていた荷物を受け取って、ロビーの隅で荷物の入れ替え入れ替え。マカロンさんたちもスーツケースに入れてしまう。なにせ、マカロンさん、手荷物だと没収されてしまうっていうから。潰れずに頑張るのよ!


■ 空港へ

 ホテルを出て、RERの駅に。このホテルに利点はとにかくRERの駅が近いこと。くだりのエスカレーターとかはないので、スーツケースは持っておりないといけないのだけど、それもたいして大変ではない。
 窓口に行き、空港までのチケットを2枚お願いした。2枚で16.8ユーロ。タクシーに比べて安すぎる。スーツケース等を持っている人用の改札もあり(スーツケースをスライドさせるスロープがある)、話に聞いていたよりはいけそう…と思ったら、スーツケースが引っかかった…けど、なんとかなった。よかった。
 ホームで待っていると空港行きの電車がやってきた。混んでいる。大きな鞄を持った人も多く、空いているスペースはほとんどない。スーツケースを他の人の邪魔にならないように二つ寄せながら、乗る。どうなるか…と心配していたが、北駅でドッと降りていった。さっさとボックス席にスーツケースを持ち込み、座る。あんなにたくさんの人が乗っていたのに、残ったのは私たちと隣のボックス席に男の人が一人いるくらい。空港に行く人は少ないのかな。
 座れてよかったね〜と母と話していると、隣のシートの男の人が声をかけてきた。私にはいまいち何を言っているのか聞こえなかったのだけど、母親が言うには「この電車は空港に行くけど、間違ってないか?」って心配して聞いてくれていたらしい。親切な人だったみたい。よかった。
 空港からホテルへ向かった時、タクシーを使ったけど、あの時の大変さと比べたら、電車はなんて楽なんだろう。もともと、電車での移動が苦ではないし、タクシーの時、本当に酔って気持ち悪くなったり、混んでて時間がかかって、辛かったから、帰りのRERルートは本当によかった。安いしww ただし、帰国後聞いた話だけど、空港と市内を結ぶRERは空港から市内に向かうのは安全だけど、市内から空港に向かうのは危険が多いんだって。注意は必要らしい。


■ 出国

 空港駅に到着すると、JALの乗り場のある2Fターミナルに。これが遠いのなんのって。スーツケースをズルズル引きずって歩いていく。どこまで行くんだろうか…。
 ようやくたどり着いた2Fターミナル。が、JALのエコノミーシート用のカウンターは一番奥。まだまだ歩く。
 カウンターに到着すると、並んでる人もおらず、スムーズに。できたら、日本人の担当の方にお願いしたかったのだけど、多分フランス人の男の人だった。チェックインをお願いして、荷物を預ける。ここまではスムーズ。席を確定される前に、今、予約してある席は離れ離れになっているので、どこかほかに並び席が空いていないか聞いてみる。お兄さんも座席を確認して、確かに離れているね…と見てくれた。できたら、通路側で…と注文を加え、ああだ、こうだとやっていて、一列ずれた通路を挟んだ形を言われた。あとは窓側なら並んで取れるって…。できたら、長時間フライト。窓側より通路側がいいのよ…。一列ずれてるくらいならいいか…と母と言っていたのだけど、お兄さん、私たちにちゃんと伝わってないと思ったのか、ちょっと待ってて…と日本人のスタッフを連れてきてくれた。彼女の説明も全く同じ。そうですよね〜…と言っていたら、お姉さん、突然驚いた声をあげた! どうやら、キャンセルか席移動かで、突然、通路側で並んで2席取れるって!! グダグダとやっていた甲斐があった!! いいタイミング。ラッキー。お兄さんにもラッキーだったね!って言ってもらった。これで安心。
 出国ゲートはどこの国もあっさりと済んでしまう。本当にフランスとまたお別れなのね…。
 免税店ってたいしたことはないのだけど、とりあえずふらふらしながら、父へのお土産を探す。キーホルダーが欲しいと言ってて、エルメスのが可愛かったから、あれがいいかな〜って思ったのだけど、重いし、気に入らなかったときにあまりにも高い出費は痛すぎるので(父親、値段じゃなく、本当に自分が気に入らないと使わないから…)、結局母親のアドバイスを受けて、大きなチョコバーを購入。これが正解だったらしい。大喜びだった。


■ 帰りの飛行機

 帰りの飛行機は真ん中ブロックの通路側(真ん中ブロックで通路側じゃないとかなりきついけど…前にそういうこともあったな〜)。多分寝てしまうという母に真ん中に入ってもらって、私が通路側に座った。反対側には一人で旅行している風のお姉さん。彼女はイラストレーターさんなのか、この後出てくる機内食を綺麗に描いて、色を塗っていた(そして、食べない)。絵が描けるっていいな〜。
 しばらくすると機内食が配られた。チキンか魚で、私はもちろんチキンを!!と思っていたら、先に聞かれた母のところでチキンが終わってしまった…。母に何度か交換してくれるよう交渉したものの、ダメっていわれて、しぶしぶ魚を。でも、開けてみたら、苦手な魚だったので、結局、交換してもらった。母娘の醜い攻防を見ていたCAさんは後で何度も魚で大丈夫だったか聞きにきてくれた。
 帰りの飛行機では、大好きな『ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還〜』をやっていたので、ご飯を食べながら見始める。食事が下げられると、フランス人限定に出入国カードが配られていた。通路を挟んで隣にはフランス人の若い男の子が二人座っていたのだが、配られた紙がなんなのかわからなかったらしく、突然話し掛けられた。出入国カードってなんていうんだっけ? 頑張って英語で説明するものの、わかってもらえず…。結局、フランス人のCAさんを見つけて説明してもらった。英語、あまりできないらしい…。日本ではフランス語はほぼ100%通じないぞ! 大丈夫か?
 日本人向けには税関申請書が配られたので、それは記入。映画を集中して見ていなかったせいか、最後は記憶になく…どうやらいつの間にやら寝てしまった模様。
 起きたら、『LotR』は終わっていたので、改めて『わんわん物語』を見た。『わんわん物語』かわいくて大好き〜vv

 成田空港に定刻より早めに到着した。
 早々と出れたが、荷物がなかなか出てこない。早くチェックインしたから? しばら〜く待っていると、ようやく黄色い母のスーツケースが。続いて赤い私のスーツケースも出てきた。
 税関のチェックは何も聞かれず、スルーで終わり、出ると、まさしく日本。あ〜、帰ってきちゃった。
 横浜までリムジンバスで帰るので、カウンターに行くと、ちょうど5分後に出るとのこと。ラッキー。すぐに予約をいれて、いそいそと乗り場に。バスは本当楽でいい。
 横浜からは電車に乗って、最後は近所に住んでいる家族ぐるみでお付き合いのある方に車で迎えにきてもらった。ありがとうございます。
 急遽、行く事になった初母娘海外旅行。かなり疲れたけど、楽しかった〜。




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