■ 春爛漫♪花咲くヨーロッパ紀行 ■   |             7      Photo |TOP|HOME|

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フランス
〜パリオペラ座〜

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■ 着物にお着替え

 オランジュリー美術館を見た後、メトロに乗ってホテルへと戻ることにした。今日は夕方からパリオペラ座でバレエを見る。そのために着物に着替えるのだ。
 メトロを降りた後、その辺の出口を出たら、ちょっとわからない場所に出てきた。私たちのホテルの最寄にあるメトロのシャトレ駅はたくさんのラインが入っている大きな駅で、出口もたくさんあるため、とりあえず出ると結構遠い場所だったりするのだ。そして、何もわからずに出ると「ここ、どこ?」ってことになる。
 なんとか居場所がわかったので、ホテルに戻る前に郵便局に寄って、コリッシモという国際宅配用ボックスを購入することにした。荷物も多くなってきているし、お土産やいらないものを別送品で送ってしまおうというわけ。
 近くの郵便局は改装工事中だったようで、表の入口は封鎖。矢印を伝っていくと夜間用らしい小さな窓口にたどり着いた。コリッシモを購入したいと伝えると、サイズと行先を聞かれるので、Lサイズ(小さい方)で日本行きだと答えた。35.5ユーロで5kgまで入れることができる。あとは発送したいときに荷物を詰めて、郵便局に持って行けば発送してくれる。
 コリッシモを小脇に抱えて(ボックスをたたんであるんだけど、結構、かさばる)、ホテルの前にあるカフェで晩ご飯にパニーニを購入して、ホテルに戻った。
 ホテルの部屋に戻ると、掃除がされていない&タオルも変えられていなかった。掃除の依頼をしたいときはドアノブに依頼を出しておかなきゃいけなかったのかな? とりあえず、タオルだけは変えてもらおうと廊下に出ると、リネンのカートを持った女性がいたので、タオルの交換をお願いしたら、持ってきてくれた。
 まだ早いけど、とりあえず、パニーニを食べて、着物に着替え始める。予想通り、早く着付けが終わってしまった。やることがない。着物でオペラ座は行きたいけど、着物であまりパリの街をうろうろはしたくない…。「エッフェル塔をバックに写真が撮りたい」と友人に言われるけど、それもちょっと…(そもそも、エッフェル塔をバックに撮るとなると、メトロで移動しなきゃいけないし)。それで、しばらくホテルにいたのだけど、まあ、ちょっと歩くくらいならいいか…と出かけてみることにした。
 いい意味でも悪い意味でもあまり他人に関心をいだかないパリッ子たち。着物で歩いていても、そんなにじろじろ見られず、ちょっとホッとした。歩いてセーヌ川まで来ると、遠くにエッフェル塔がかすかに見える。とりあえず、ここで写真撮影。エッフェル塔をバックに写真が撮れた(あまり写ってないけど)。
 悪目立ちしてないんだったら…と、せっかくなので、もう少し足を伸ばしてノートルダム大聖堂まで行く。近いしね。それぞれで撮影をして、せっかくだから、二人で写真撮りたいよね〜と、周りを見渡すと、たぶん、中国人と思われる家族が近くにいた。ちょっと声をかけて、シャッターを押してもらえないかお願いしたら、ちょっと不安そうにしていたが、なんとかお父さんが押してくれることに。が、撮影しようと立っていると、なぜか中国人ファミリーが入ってくる。そして、彼らのカメラで写真撮影。…えっ??? よくわからない。が、一通り、彼らとの撮影が終わったら、私のカメラでもちゃんと2ショットで撮影してくれた。よくわからないけど、ありがとう!!



■ オペラ座でバレエ『ラ・バヤデール』

 それなりに満足したので、シテからメトロに乗って、オペラ座に向かった。メトロでも別に注目されず、気楽な気分に。オペラ座の前でもちゃんと撮影し、近くに寄った。まだ入場できないらしい。同じようにバレエを見に来ているらしい人たちが外で待機していた。
 18時半になって、入場開始。といっても、オペラ座の建物の中に入れるだけ。チケットを見せて中にはいる(まだ、チケットはちぎらない)。中に入るとパンフレットを販売していたり、あと、売店でお買いものができたりする。まずはパンフレットの交換券で一冊交換。お土産用にもう一冊購入した。売店は、CDやDVD、雑誌などを販売している場所と、あと奥の方にポストカードや衣類などオペラ座グッズなどを売っている売り場がある。30分ほど待機していると、開場時間になり、中に入ることができた。
 座席をまず確認。平土間といわれる1階席で、案内された席は一番左端の一番後ろ。一番後ろなので、後ろの人とか気にせずいられるのがいいかも。それにしても、豪華な劇場だ。古い劇場なので、小さい椅子に通路も狭いけど、雰囲気があって素敵。あちこち見学したり、写真撮影したり。エントランスの階段のところで写真を撮っていたら「素敵ね」と着物を褒めてもらった。時折、そういった声をかけられる。
 今日の演目は『ラ・バヤデール』。戦士のソロルと巫女のニキヤは恋人同士。二人は神様の前で永遠の愛を誓っていた。が、そんなソロルに横恋慕する王女さまとニキヤに好意を持っている大僧正。ソロルは王の言いつけで王女と婚約してしまう。王女はソロルに愛されているニキヤが憎く、毒蛇をしかけ、ニキヤはその毒蛇にかまれてしまう。そんなとき、大僧正から「自分のものになるなら、解毒剤を渡そう」と取り引きを持ちかけるが、ソロルが王女の横にいるのを見て、ニキヤは彼がいないのなら…と解毒剤を受け取らず、死んでしまう。死んだニキヤへの思いが捨てきれないままソロルは王女との結婚式にのぞむが、永遠の愛を誓った相手でないと神の怒りをうけ、寺院が崩壊して終わる…って、あれ? パリオペラ座版って、寺院崩壊シーンあったっけ???
 休憩時間はのどが渇いたので、飲み物を購入することにしたのだけど、せっかくなので、シャンパンを飲んでみた。おいしい〜。けど、旅疲れしているからだには危険なアイテムだったかも。3幕のフィナーレで少し意識朦朧としてしまった。もったいない。
 煌びやかな劇場で素晴らしいバレエを見ることができて、本当にいい経験ができた。
 オペラ座を出たら、ホテルまではまたメトロに乗って帰ることに。また出口を間違えてしまった。混乱する。なんとか、ホテルの位置がわかり、信号待ちをしていたら、男性二人に声をかけられた。よくわからないけど、売春婦と間違えられてるっぽい? ノン!! ですよ! ぷんぷん。

 ホテルに戻ったら、さっさと着物を脱いで、順番にお風呂に入って、寝た。今日も一日疲れた。明日は朝、ゆっくり目の予定。



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